ご質問詳細
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中央区には,どのような文化財がありますか?
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ここでは国指定の主なものをご紹介します。
○史跡「旧新潟税関」・重要文化財「旧新潟税関庁舎」(緑町)
安政5年(1858)に締結されたアメリカなど五か国との修好通商条約により,新潟・神奈川(横浜)・箱館(函館)・長崎・兵庫(神戸)の五港が開港されることになりました。新潟の開港は明治元年で,翌2年(1869)に税関業務を行う「新潟運上所」が建てられ,明治6年(1873)「新潟税関」と改称されました。五港で唯一現存する運上所の遺構です。
○重要文化財「新潟県議会旧議事堂」(一番堀通町)
明治16年(1883),白山公園の隣に建てられた新潟県会の議事堂です。府県会開設期に建築された議事堂としては,現存最古のものです。設計・監督には西蒲原郡巻村(西蒲区)出身の星野総四郎が当たりました。正面が左右対称で,中央の八角尖塔が印象的です。昭和7年(1932)まで議事堂として使用され,現在は「新潟県政記念館」となっています。
○重要文化財「萬代橋」(万代から下大川前通・川端町間)
昭和4年(1929)に完成した,信濃川の河口近くに架かる鉄筋コンクリート造の6連アーチ橋(長さ306.9メートル)です。萬代橋は,明治19年に初代の木橋(長さ782メートル)が架けられましたが,現在の橋は3代目になります。設計に当たった田中豊・福田武雄や,工事監督となった正子重三は,関東大震災からの復興で培われた当時の先端技術を駆使してこの橋を造りました。「用・強・美」を兼ね備えた名橋として,市民のシンボルとなっています。
○天然記念物「鳥屋野逆ダケの藪」(鳥屋野1)
鳥屋野1丁目の住宅地の中に広大なハチクの竹藪があります。この薮に逆竹が発生しています。逆竹はハチクの枝が枝垂状になり,下向,屈曲するもので,ハチクの変異として珍しいものです。逆竹には,越後に流罪となった浄土真宗の開祖・親鸞にまつわる伝説があり,古来「越後七不思議」の一つとして信仰を集めました。
○名勝「旧齋藤氏別邸庭園」(西大畑町)
新潟の豪商の齋藤喜十郎が,大正6~9年に砂丘地形を利用して造った別邸の池泉庭園(ちせんていえん)です。作庭には東京の渋沢栄一邸の作庭にも関わった東京根岸の庭師が携わりました。砂丘の地形・植生に基づき,地元産の石材を多用するなど,風土色を生かした庭園として重要です。
○名勝「白山公園」(一番堀通町)
明治5年(1872)に県令として着任した楠本正隆によって造営が開始され,明治6年(1873)に国内最初の都市公園の一つとして認可された公園です。東に「瓢箪池」,西に「蓮池」が造られ,明治天皇の新潟巡幸に合わせて造られた「美由岐賀岡」という築山があります。また,随所に景石や石燈籠を設置しています。明治初期に造られ,その後空間構成を大きく変えることなく,現在まで維持されており,日本公園史における学術上の価値,鑑賞上の価値が高いと評価されています。
※この他の文化財の件数と一覧は,新潟市ホームページをご覧ください。
■萬代橋についてのお問合せは,下記のとおりです。
【国土交通省北陸地方整備局新潟国道事務所】 〒950-0912 新潟市中央区南笹口2-1-65 Tel 025-244-2159(代表)
■新潟県議会旧議事堂(新潟県政記念館)についてのお問合せは,下記のとおりです。
【新潟県教育庁文化行政課】 〒950-8570 新潟市中央区新光町4-1 Tel 025-285-5511(代表)
<お問い合わせ先>
文化スポーツ部 歴史文化課
企画・文化財担当 電話 025-226-2575
埋蔵文化財担当 電話 025-226-2580
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- FAQ番号:A000035311
- 最終更新日:2021/04/01
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